転勤族って定期的に転勤があるので、「どこに家を買うべきなのか?」決めきれないでいませんか。
「地元に戻る+単身赴任」を選ぶ人は多いものの、何も地元だけが選択肢だとは思いません。
マイホームは住みたい場所に買うべきです。
とはいえ、いくら住みたい場所に買うべきだといっても、現実は実家や仕事先とまったく関係ない場所を買っても本当に大丈夫なものなのか?不安になりますよね…
そこで当記事では、転勤族はどこにマイホームを買うべきか?について考えていきたいと思います。
目次(気になるとこをタップ)
転勤族はどこに家を買うべきか?
転勤族が家を買う場所といえば、次のようなエリアではないでしょうか?思いつく限り、リストアップしてみました。
- 夫や妻の地元
- 今住んでいるエリア
- 住んだこともないエリア
- 転勤予定地
それでは、具体的に見ていきましょう!
夫や妻の地元に戻る
私のまわりでは「地元に戻って家を買う」ケースが一番多いです。地元に戻れば実家にも頼れるのはメリットですよね。
誰も知り合いのいない転勤先でワンオペ生活するのって正直大変ですし、下手したら精神を病んでもおかしくありません。
実家にヘルプしてもらえるなら助けてもらった方がいいと思うんですよ。
地元にいれば家事・育児をヘルプしてもらいやすいですし、将来的に両親の介護問題が出てきたときにも実家が近ければ対応しやすいというメリットがあります。
ちなみに家事・育児を妻がメインで引き受けるなら、妻の実家の方が助けてもらいやすいので最近では妻の地元を選ぶ方も多いですよ。
ただし「地元に帰りたい!」という気持ちだけで決めるとリスクも伴います。そこで転勤族が地元に家を建てる場合の注意点はこちらの記事にまとめてみました。
今住んでいるエリアにそのまま定住
今住んでいるエリアが気に入ったので、そのまま定住するという選択肢。
実際に住んでいるエリアなら土地勘もあるし、物件の相場感もわかりますよね。さらに物件を購入する際の手続きも、遠方の物件を購入する場合と違ってとても楽です。
sonic
注文住宅を建てるなら、今住んでいるエリアでないと逆に打ち合わせとか大変かも…
住んだこともないエリア
次に提案させていただくのは「住んだこともないエリア」です。この選択肢って正直ありえないようにも思いますが…
実はうち、このパターンなんですよ。
というのも、うちも夫の地元に戻るという選択肢もあったわけですが、それよりも
- 立地の良さ・資産価値(売ろうと思ったら売れる場所)
- ハザードマップ上、安全なところ
- 子供たちの教育がしやすいところ
これらを優先した結果、地元でも現在の居住地でもない「第3のエリア」がベスト!という結論になりました。
もちろん土地勘はなかったのでその点では不安はありましたが、実際に住んでみてこの選択肢は間違ってはいなかったなと思います。
詳しくはこちらの関連記事をご覧ください。
転勤予定地
最後にご紹介するのは近い将来、転勤の予定があるので思い切ってそのエリアに買う、という選択肢です。
特に次の転勤先が決まっている場合、事前に家を買っておけばあの面倒な家探しをしなくても済みますよ!
とはいえ、いざ転勤の辞令がおりたら
赴任先は別のエリアだった…
なんてこともありえるので、注意してくださいね。
家を買う場所と同じくらい「いつ買うか?」も重要
ちなみに「どこに家を買うのか?」と同じくらい「いつ買うか?」も重要です。
たとえば「家を買う時期」が決まれば「場所」の候補もかなり絞られます。
(例)転勤族の家の買い方
いつ | どこに | |
---|---|---|
今、買うなら | ⇒ | 今住んでいるエリア |
子供が小学校に 上がる前に | ⇒ | 地元に戻る |
定年後に買うなら | ⇒ | 地元に戻る (実家を引き継ぐ) |
もちろん希望はいくつか出てくると思うので、リストアップしてみるのもいいでしょう。リストアップした中で資金的にもいけそうなものがあれば、それがマイホームの買い時です。
なお、転勤族がマイホームを買うベストな時期についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
マイホームの立地選びで最も重要なこと
さて、ここまでは転勤族がどこに家を買うべきか?について、よくあるパターンを紹介してきました。
地元に戻って買ってもいいですし、住んでいないエリアでも基本的にOKなんですが、一番重要なことがあります。それは、
万が一のときに、売却できる場所=値段がつく物件を購入すること。
この理由について、詳しくご説明します。
売ろうと思ったら、売れる立地を選ばないとダメ
「せっかく買ったマイホームだけど、やっぱり売ろうかな」という展開を考えてみてください。
たとえば転勤先についていくことになったとか、住宅ローンを払えなくなって売却せざるを得ないとい…とかね。
また、子育て期と定年後に住みたい場所が違うので住み替えたくなるかもしれません。
このように考えると、この先マイホームの売却を一切考えていないという方でも「売れるような立地を選ぶ」ということは、とても重要です。
厳しいことを言うようですが、地元に戻ったとしても将来的に売却が難しそうなエリアなら、マイホームの場所に選ぶのは正直おすすめしません。
いくら地元に戻りたいと思っていても、地元が人口減少の厳しいエリアだとしたら、私なら考え直すかも…
もし家が売れなかったら、どうなるのか?
そもそも家が売れなかったらどうなるのか?知っていますか。
たとえば家は売れたけど、住宅ローンの借入残高よりも売却価格の方が低ければ
借金だけ残ってしまうんですよ?
もちろん借金が残ってしまっても返していけるならいいのですが、住み替え先の家賃と同時に借金も返済しないといけないとなるとどうでしょうか?
家計的には結構きつくなる可能性もあります。
こうならないためには、以下のような対策が必要です。
- 売ろうと思ったら売れる物件を買う
- 住宅ローンの借り入れ額を抑える(or すぐに完済できるように現金を温存しておく)
人口が減り続け、どんどん空き家が増えていくと予想されている日本。
特に過疎地の物件は、今はよくても将来的には売れずに困った…なんてことになりかねませんのでご注意を。
実家を引き継ぐのはあり?なし?
ところで、地元に戻るという選択肢の中には、実家の近くに住む以外にも「実家をそのまま引き継ぐ」というケースもあるかと思います。これに関しては、
資産価値のある家・土地なら引き継いでもOK!
ただし、将来的に売れそうにないなら無理して引き継ぐ必要はなし。
というのが私の結論です。
ここでいう資産価値とは、投資物件ではないので何も「高値で売れる」までは求めていません。
sonic
万が一、売ろうと思ったら売れる物件なのか?という視点で考えてみてくださいね!
たとえば一戸建ての場合、建物は古すぎて住めないにしても、取り壊して土地だけの状態にすれば「買い手がつきそう」なら、資産価値はあるといえます。
逆にこのまま過疎化が進むと予想されるなら、いくらタダで実家を引き継げるからといえども危険。
むしろ土地を手放せずに、いわゆる「負動産」化してしまう可能性も…
日本は昔から実家を引き継ぐものとされてきましたが、人口減少がどんどん進んでいく日本において、安易に実家を引き継ぐという選択肢は危険な場合があります。
本当に実家を引き継ぐのが正しい選択肢になりそうなのか?今一度考えてみてくださいね。
定年した後も暮らすことを考えているか?
マイホームの場所は勤務地や地元、子供の教育をふまえて選ぶことが多いと思います。しかし、
定年した後も住み続けることを考えて選んでいますか?
もちろん購入したマイホームに死ぬまでずっと住み続けないといけない、なんてことはありません。住み替えを前提に選んでもOKです。
でも住み替え前提ならそもそも「売却できそうな物件」を買っておかないと売れませんよ?
定年なんてまだまだ先、という方も定年後の生活はどうなるか?をふまえて場所選びをするようにしましょうね。
特に地元に戻りたいという気持ちだけで地元にマイホームを建てたけど、いざ老後を迎えたときに
このエリア、意外と暮らしづらいな…
となりそうな方はご注意を。
マイホームを買うなら、売れる立地を選ぶべし
今回は転勤族はどこにマイホームを買うべきか?私なりの考えをお伝えしました。
特に転勤族の場合、マイホームの候補先は複数あるかと思いますが、基本的に住みたい場所を選べばOK!
ただし、将来的に売ろうと思ったときに売れるような立地でなければダメです。手放せないとなると、いわゆる「負動産」になってしまう恐れもあるので注意してくださいね。
なお、当ブログは転勤族のマイホーム購入に役立つ情報を発信しております。こちらの関連記事もぜひチェックしてみてください。