「転勤になったら家を貸せばOK」は危険！賃貸に出すくらいなら売却をおすすめする理由

マイホームを買った後に転勤になってしまった場合、家族みんなでついて行くなら「家を貸す」という選択肢も考えるのは当然だと思います。

ただし、その選択肢を考えるのはちょっと待って！

今住んでいる家を誰かに貸すというのは、思ったよりもややこしいんですよ…。

そこで今回は、なぜ家を貸すのはよくないのか？わかりやすく解説したいと思います。

目次(気になるとこをタップ)

今借りている住宅ローンのままで賃貸に出すことはできない

これは一番の注意ポイントなんですが、

今借りている住宅ローンのまま、マイホームを貸すことはできません。

というのも今借りている住宅ローンは「本人が住むため」という条件で低金利で借りているから。

そのため、家を貸して家賃収入を得る＝ビジネスととらえられるので、住宅ローンより金利の高い事業用ローンに借り換えしないといけません。

ちなみにバレなかったらよくない？と思うかもしれませんが…

銀行側にバレたら、住宅ローンの一括返済を求められることも(+o+)

「今借りている住宅ローンを借りたまま、人に貸せたらOKじゃん」って安易に考える人は意外と多いので注意してください。

銀行によっては、今借りている住宅ローンのままでもOKとなる場合はあるようです。そのため、もしマイホームを賃貸に出したい事情ができたら、事前に銀行側に相談するようにしましょう（黙ってやるのはダメ、ゼッタイ。）

ただしフラット35なら、転勤等やむをえない場合は「賃貸に出してもOK」となる場合があります。

フラット３５は、お申込ご本人またはそのご親族の方がお住まいになる住宅の取得資金としてご利用いただいております。
転勤等のやむを得ないご事情で、一時的に居住できない場合、融資住宅に戻ることを前提に賃貸することは可能です。
出典：住宅金融支援機構

もし途中で転勤になったらマイホームは賃貸に出そうかなと思っている場合、たとえ変動金利で借りたいと思っていても、フラット35を選ぶのは悪くないかも。

参考までに、フラット35のこの条件を悪用してわざと不動産投資に利用するケースが後を絶ちません。あくまでも「やむをえない場合」にしか使えないので、その点は注意してくださいね。

転勤中にマイホームを賃貸に出すもう1つのデメリットが、賃貸に出した場合のトラブルです。たとえば、

などのトラブルは十分に考えられます。

これらのトラブルが発生したとしても対応できる覚悟はあるのか？まで考えた上で、賃貸に出すかどうかを検討してください。

今回は転勤族の方がマイホームを賃貸に出した場合のデメリットについてご紹介しました。

途中で転勤になったらマイホームを賃貸に出せばいいと考えがちですが、意外とそう簡単にはいきません。

むしろいろいろなトラブルを想定するくらいなら、いっそのこと売却してしまうか、もしくは家族一緒に暮らしたいなら転勤を断って転職するのもありです

なお当サイトでは転勤族のマイホーム購入に役立つ情報を発信しておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください。