転勤族はずっと賃貸でいくべきか?家を買わないことの是非について考える

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「転勤族は家を買わない方がいい」という話を聞いたことありませんか?

たしかに転勤があると、せっかくマイホームを買っても住めなかったりしますよね…

でもFPの私から言わせると、たとえ転勤族だからってマイホームがほしいなら買えばいいと思います。

ただマイホームがほしい気持ちがそんなにないなら、無理に買う必要もありません。

つまり、どっちも正解ってこと!

そこで当記事では、転勤族はずっと賃貸でいく方が正しいのか?転勤族のマイホーム問題について整理してみました。

転勤族なので「家は買わない」はある意味正しい選択

うちは転勤族ですが、2019年にマイホームを購入しました。

とはいえ、転勤族には引っ越しはつきもの。合理的に考えると「家を買わない」となるのは当然です。

では逆に、ずっと賃貸でいく場合のリスクはどういったものがあるのでしょうか?

そこで「ずっと賃貸でいく場合」のリスクを考えてみました。

ずっと賃貸の方が気楽!でも老後資金は多めに用意する必要あり

マイホームにはいい面もありますが、修繕費や固定資産税などお金もかかるし、気軽に引っ越すことができないというデメリットもあります。

そのようなデメリットも考えると「ずっと賃貸の方がいいかな…」って思うかもしれません。

それならば無理に家を買わずとも、ずっと賃貸を選んで大丈夫です。

とはいえ、持ち家がないと老後が不安…という方もいるのではないでしょうか?

老後もずっと賃貸に住めるのか?という問題はありますが、そこは心配しなくても大丈夫です。

ただしずっと賃貸に住むということは、ずっと家賃を払う必要があるということ。

どの物件のレベルを選べるか?は、老後の資産状況にかなり左右されるので、老後資産づくりは頑張る必要はあります。

持ち家はいらない。でも、子供の転校は不安

マイホームはいらないけれど子供の転校させたくないという場合は、売却する前提でマイホームを買う他に、W賃貸で乗り切るという方法もあります。

私は仕事柄、お客様のライフプランを作成することが多いのですが、実際この選択肢を提案すると「W家賃なんて払えないよ…」となることも。

でも、よーく考えてみてください。

子供が巣立つまでの期間限定なら、無理にマイホームを買わなくてもW賃貸で乗り切ってもいいと思いませんか?

sonic

sonic

持ち家より賃貸の方がなにかと動きやすいですからね!

転勤にずっとついていくけど、定年後には家を買いたい

転勤があるうちは賃貸でいいけれど、定年後に現金一括で家を買う場合。

老後は夫婦2人だけだから、平屋の戸建てなんかもいいですよね!大きな家を買って子供が独立した後に部屋をあまらせるなんてこともありませんし。

ここで注意するべき点は、仕事をリタイアして収入がなくなった後、本当に現金一括で払っても老後資産は大丈夫なのか?ということ。

もちろん退職金があれば払えるかもしれません。

ただ、人生100年時代。長い老後を乗り切るための大事な老後資金を、家の購入費用に使ってしまっても大丈夫なのでしょうか?

しかも、定年までは家賃を払いながら、ですよ?

もちろんこのプランでいける人もいます。ただ、このプランでいこうと思うけれど本当に大丈夫なのか?不安なら、一度ライフプランを作って確認してみてくださいね。

→ライフプラン作成のご相談はこちら

本当はマイホームがほしい!でも…

転勤族だけど、本当はマイホームがほしい。でも、わかってる。

転勤になったら、どうするのって…

そんなあなたに伝えたいことは、ただ一つ。

マイホームがほしいなら、買えばいいと思います。

ただ残念ですが、転勤族でない方の資金計画はぶっちゃけ参考にはなりません。転勤族の方の場合、転勤のリスクがあるのでいろいろと妥協も必要です。

たとえば、転勤先についていくことになっても売れるような物件を選ぶとか、単身赴任になってもやっていく覚悟、とかね。

また、転勤族の方は収入が高いことも多いですが、収入に合わせて住宅ローンを借りると二重生活になったときに破綻するリスクも…

もしマイホームがほしいなら、そういった資金計画も慎重にシミュレーションした上で購入に踏み切るようにしてください。

「家族は一緒に住むべき論」について言いたいこと

転勤族は家を買うことに否定的な意見として、「家族は一緒に住むべきだ」という考え方があるように思います。

ですがこの考え方って、他の何よりも優先させないといけないものなのでしょうか?

もちろんこの考え方自体は否定しません。でも転勤族が家族一緒に住むことを優先させると、当然ですが妥協しなければならない点もありますよね。

たとえば、次のようなことです。

  • 子供の転校は許容するのか?
  • 妻の働き方はどうするのか?

この2点について私なりの回答をまとめてみました。

子供の転校はどこまで許容するのか?

子連れで転勤先についていく場合、子供の保育園や幼稚園、学校を転園・転校しなければなりません。

もちろん転校させないことより、家族一緒に暮らすことを優先させてもいいわけです。ここは考え方しだいで正解なんてありませんから…

ただ私自身の過去の経験から、何回も転校するのは正直つらかったなぁ…と。

私はワンオペ生活を受け入れる代わりに、子供を転校させない方を優先させました。

とはいえ家族一緒に住むことを優先させるのか、子供の転校を避けることを優先させるのか?は非常に難しい問題です。

もしどちらも希望も叶えたいなら、いっそのこと転勤のない会社へ転職するのもありだと思いますよ!

妻の働き方はどうするのか?

最後に一つだけ考えていただきいことがあります。それは

妻の働き方をどうするのか?ということ。

(もちろん妻が転勤族で夫のキャリアをどうするか?という逆のパターンもあるでしょうが、その場合は妻を夫に読み替えてください)

ずっと転勤についていく場合、転勤族の妻の働き方はよく問題に挙げられますよね。もちろん完全リモートで働ける企業に就職できたら問題ないかもしれませんが、そうではない場合、

転勤があるたびに仕事を変えるのって、正直しんどくないですか?

ですが「家族は一緒に住むべき」という理想が強すぎて「妻のキャリアは転勤に合わせるべき」という風潮がまだまだあるような気がしています。

もちろんそれで本人が納得しているならいいのですが、納得できない場合は家族一緒に住むべき論を優先させるのも危険な面があるなぁ、と。

転勤にいつまでついていく?答えは人それぞれ

転勤にいつまでついていくか?に正解はありません。むしろ賃貸のままでいいからずっと転勤についていく!というのも「あり」だと思います。

家を買う・買わないのいずれにせよ「資金的には本当に大丈夫なんだろうか…」と不安は残りますよね。

そんなときにはぜひ一度、ライフプランを作ってみてください!

今、モヤモヤ悩んでいることがスッキリすること間違いなしです。

ただ、相談するにしても誰に相談したらいいのだろう?って思いますよね。たとえば不動産屋やハウスメーカーなど「家を売る側」の人に相談しても、家を買った方がいいですよって言われるだけだと思いませんか?

そんなあなたのために「転勤族のためのライフプラン相談」をご用意しました。

相談料は有料となっておりますが、不動産を売らない立場だからこそできる、完全中立な立場からのアドバイスできます。もちろん「ずっと賃貸でいきたい場合」のプランも作成可能です。

気になる方はぜひ一度、ご相談ください。

sonic

sonic

ファイナンシャルプランナー

転勤族育ち、転勤族の夫と結婚したファイナンシャルプランナー。2019年に念願のマイホームを購入しました。

当ブログでは、転勤族でもマイホームを購入できた体験談をもとに、金融や不動産などの専門知識を交えながら、転勤族のマイホーム購入に役立つ情報をお届けしています。

>> マイホーム購入体験談はこちら

(保有資格)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
住宅ローンアドバイザー